仏壇物語

仏壇物語では、当社でお仏壇をご購入いただいたお客様とのエピソードをご紹介しています。もちろん美談ばかりではなく、反省改善の毎日で、一日一日が勉強です。そんなお客様とのやりとりから当社のお客様に対する気持ち、意気込みが伝われば嬉しいかぎりです。


おし寄せる時代の流れ

 岐阜県飛騨市宮川町、富山県の県境に私の家はあります。 もともと少なかったこの村も今では5件ほどになってしまいました。 仕事も少ないこの村では生活することが難しく、子供たちは市内中心部に家を建て孫たちと暮らしています。私も妻と兄との3人暮らし、なんとかやってきましたが、2年前に兄を亡くし今は2人となってしまいました。一昨年前に親戚の一家族が引越しされ、高齢の私たちも住みなれた古里を後にする事に決めました。
 引越しとなると考えなくてはならないのがご先祖、お墓のこと、そしてお仏壇。昭和の初期に、父が買い求めたお仏壇もかなり古く、いたみもひどかったのですが、以前から何度も来てくださったほりお仏壇の方に見ていただいた所「大丈夫です、新品同様綺麗にできますよ!」と言っていただき、思い出深いお仏壇を洗濯する事となりました。


 家には恵比寿様、大黒様もあり、かなり黒く新しい家には似合わないので、この社もわたしのデザインで、桧で新しく造り直していただきました。
 そして3ヵ月後、市内の家へお仏壇を納めていただきました。それは子供の頃、私が見た煌びやかなお仏壇となって帰ってきました。
 彫刻がなかった所、扉の下がり、金具が折れた所、薄れた蒔絵などが修復され、新品のようでした。お仏壇の解体、木地直し、下地塗り、箔押し、組立てと修復中の写真も添えていただき、見覚えのある仏壇の部品と特徴に違いが大変良くわかりました。
 以前、先祖たちが残してくれた山の木から一枚の板が取れ、それを使用して仏壇前の机も造っていただき、仏間に合った経机と生まれ変わりました。これで50年、60年と大丈夫、孫の代まで残せると家族全員で満足しました。


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