こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて、今回は「仏壇のお洗濯」についてお話させてもらいます。
そもそも「仏壇のお洗濯」と聞いてピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
これは「仏壇の大掃除」「仏壇のリフォーム」と思っていただければ良いと思います。
「聞いたことあるけどな〜」
「爺ちゃん、婆ちゃんが昔やったって言ってたな〜」
こんな記憶がある方もいるかもしれませんね。
今回は簡単ではありますがそんな自社のお洗濯の作業工程を皆さんに紹介をしていきたいと思います!
1、作業前ミーティング
どこを直すのか、この箇所はどこまで塗るのか、ここはこうした方が良いんじゃないか、等々お預かりした仏壇を前に各職人が打ち合わせをします。
この打ち合わせをしっかりする事によって各部署の作業が円滑になります。
(この打ち合わせが後の作業を左右すると言っても過言ではないくらい大事です!)
2、解体
仏壇は大小様々な部品で組んであり、この作業はその部品を丁寧に解体していきます。
古い仏壇では金具が錆びているものもあり、それも慎重に金具を破損しないように外していきます。
(この作業が何気にキツい!指がマメだらけになる事もしばしば、、、)
3、洗濯
長年大事にされてきた仏壇には色々なお客様の想いと同じくらいにホコリやロウ、ススなどの汚れもついてます。
それを専用のお湯で洗い流し、1つ1つの部品をハケやブラシで汚れを落とします。
頑固な汚れにはタワシでゴシゴシ、、なんて事も多々あります。
(洗濯桶の水が真っ黒になればなるほど、大事にされてきた仏壇なんだな〜と感じます!)
4、木地直し(部品修復)
仏壇は基本的に木材で作られています。長い年月によりヒビ割れや凹み、木の反りや変形など様々な傷みがあります。
場所によってはネズミにかじられたりして部品そのものが欠損している場合もあります。
その部分を破損箇所に合わせた職人技で修復したり、傷みが酷いものは交換したりします。
(木材の特性を考慮して修復していく様はまさにザ・職人という言葉がピッタリです!)
5、塗装
細かい傷はまだまだ残ってます。この作業ではまずその傷や凹みを埋めて平らにします。
そして下地を塗り、研ぎを繰り返し、最後に漆を塗って仕上げとなります。
(塵1つない鏡面仕上げの塗り上がりは感動の一言に尽きます!)
6、箔押し
塗り上がった箇所に特殊な接着剤を使い金箔を貼っていく作業です。
厚さのとても薄い金箔を扱うため、とても集中力のいる繊細な作業となります。
(この作業も塵を大変嫌う作業です。無断で作業場に入り何度職人に怒られた事か、、)
7、組立て
最後に全ての出来上がった部品を組み立てていきます。
しかしここでもただ組めばいいという訳ではなく、微妙な調整をしつつ、お客様の仏間に納めさせてもらった時の事まで考慮した組み立てをします。
(これまでの工程の集大成。これが完了して職人は初めて一息つけます、、)
以上がおおまかな「仏壇のお洗濯」の工程となります。
今回は割愛させてもらいましたが、この他にも蒔絵、金具などそれぞれ専門の職人がいて、それぞれの工程があります。
1つとして同じ仏壇のお洗濯はありません。同じ種類の仏壇でも安置してある場所、その部屋の状況によって傷み具合も違ってきます。
「最近ウチの仏壇も少し汚れてきたなぁ、、」
「ちょっとここのガタつきが気になるなぁ」
こんな悩みをお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください!
次回は1つ1つの工程を画像も入れつつ、もっと詳しくお話ししたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 南無阿弥陀
お問い合わせはこちらから https://horio.co.jp/