
皆さんは「お仏壇」と聞いて何を思い浮かべますか?
今更何を言うか、と思われる方もみえるかもですが、今回は改めてこの話題に触れてみようかと思います。
お仏壇は、もともと「仏さまをご自宅でお迎えし、日々手を合わせるための場所」として始まりました。
昔は立派な和室に大きなお仏壇を置くのが当たり前でしたが、時代とともに住宅事情や家族の形が変わり、今は小さくても心を込めて手を合わせられるお仏壇が求められるようになりました。
大切なのは、大きさや豪華さではありません。
日常の中でふと立ち止まり、「ありがとう」と心を向ける時間を持てること。そこにお仏壇の本当の役割があると私は思います。
お店に来られる40〜50代のお客様は、「実家には立派なお仏壇があったけど、うちでは置けない」とおっしゃる方が多いです。
そのお気持ちはよく分かります。
マンションや洋室中心の住まいでは、従来型のお仏壇はどうしても合わないこともあります。
そこで最近は、リビングに置いても違和感のないデザインのお仏壇や、写真立てのように飾れる小さなタイプが人気です。
「子どもたちに重荷にならないように」と選ばれる方もいれば、ペットや思い出の品を納めるために購入される方もいます。
お仏壇は「形式的に持つもの」ではなく、「自分や家族の心を整える場所」として、今の暮らしに寄り添う存在へと進化しているのです。
住職としても、仏壇屋としてもお伝えしたいのは、形にとらわれすぎず、自分や家族が自然に手を合わせられるスタイルを選んでほしいということ。
どんなに小さくても、どんなにシンプルでも、そこに宿るのは変わらぬ「感謝の心」です。
それが、お仏壇の進化が私たちに教えてくれる大切なことなのだと思います。
リビングで祈るにはコチラ https://horio.co.jp/collections/living
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