皆さんのお家には「縁側(えんがわ)」はありますか?
最近の新しいお家ではあまり見なくなったこの「縁側」ですが、昔ながらの和風の住宅には必ずと言っていいほどありましたよね😊
でもなぜ「縁側」ってあるの?と思っている方も最近では多いと思われます。
さて今回はそんな「縁側」のお話をしようかと思います。
家の縁側とは、日本家屋特有の建築要素であり、和室と庭をつなぐ板張りの細長い空間です。
✅ 基本的な構造と役割
縁側は、一般的に建物の外周部分に設けられ、屋内と屋外の間に位置しているのが特徴です。障子やガラス戸を挟み、畳敷きの部屋に隣接して設置される場合が多いです。
✅ 文化的・実用的な意味
元々は貴族の住まいである「ひさしの間」から発展し、庶民の家にも広がった空間です。縁側には、「ご縁を結ぶ場所」という意味合いもあり、近所の人や親しみやすい友人がくつろぎながら交流する場ともなりました。
✅ 仏壇や仏事との関連
昔の家では、仏壇が縁側に一番近い部屋にあったため、法事などで訪問するお坊さんは、本尊を拝むのに最も近い場所として縁側から出入りしていたとされます。
✅ 仏教において、すべては「縁」でつながっているという考え方があります。縁側は自然と人と関係を結ぶ場所であり、仏さまやご先祖さまとの縁を大切にする意味合いがあります。
地域やその土地の風習によって考え方や意味合いはそれぞれありますが、「縁側」とあるだけあってやはり「ご縁」を大事に考えられている物なのですね。
そう考えれば縁側から入ってすぐにお仏壇があるのも納得です😊
最近では住宅事情の事も関係して、めっきり「縁側のある家」を見かけなくなりました。
春の陽射しの中、縁側でお爺ちゃんやお婆ちゃんが猫と一緒にのんびりとお茶を飲んでいる。
こんな風景をまた見たいものです☺️