こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて今回は、「宗派における蝋燭(ロウソク)の仕様の違い」についてお話ししたいと思います。
これは当店のお客様から問われる質問の中でも1番多いものです。
お恥ずかしながら、実は私もこの仕事にお世話になるまで明確に理解していなかった事の1つです、、、😅
気を取り直しつつ、改めて違いをお話ししていこうかと思います💦
(ちなみに今回は和ロウソクを主としてお話しします。)
ロウソクには基本の「白蝋燭」と「朱蝋燭」の2色の種類があります。
そして、その時に行われる法事によって使用する色が違います。
〜白蝋燭〜
✅葬儀・中陰(四十九日までの法要)・一周忌・三回忌くらいまでの年忌法要や祥月命日、月命日などで使われます
✅また、日々のお勤めや月参りでも白蝋燭が一般的です
・宗派による違い
✅多くの宗派で「弔い」「追善供養」など、故人を偲ぶ場面で用いられます
✅特に浄土真宗本願寺派(西本願寺)では三回忌まで白蝋燭を使うのが一般的です
〜朱蝋燭〜
・浄土真宗
✅本願寺派(西本願寺):七回忌以降の年忌法要や報恩講などの大きな法要で朱蝋燭を使用します
✅大谷派(東本願寺):四十九日を過ぎたら(百か日法要から)朱蝋燭を使い始めるのが特徴です
✅真宗大谷派では、普段は朱色の木蝋を立てておき、読経時のみ蝋燭に火を灯します。法事などの大きな行事には朱蝋燭を用意します
・その他の宗派
✅三回忌以降の年忌法要や、おめでたいこと(仏前結婚式・お墓の建立・お仏壇のお精入れなど)の際に朱蝋燭を使う場合があります
✅また、家内安全や良縁成就、厄除け開運などの願い事の時に使う宗派もあります
※ 注意点 ※
✅蝋燭は地域や寺院、家ごとの慣習によっても使い分けが異なる場合があります。
✅「これが絶対」というルールではなく、迷った時は菩提寺や地域の習慣に従うのが安心です
宗派や地域にもよりますが、正しい使い方をしてもらうのが大事です。
でも1番大切なのはやはり、「蝋燭に火を灯す」ことですね☺️
蝋燭の灯りは「仏様の知恵の光」を表しています。
お仏壇にお参りする時は是非、蝋燭に灯りを😄
くれぐれも火の用心だけはお忘れなく!😅
普段のちょっとした仏壇のお参りにはこれくらいが丁度良いですよ!
最後まで読んでいただき有難うございました。
南無阿弥陀仏
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