こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて今回は、前回に関連する「寺院と神社の違い」をお話ししたいと思います。
意外にも、これも多く聞かれる話題です。
日本人なら普段から見慣れている寺院、神社も実際の所どのような役割があるのか?ってなかなか明確には分かりづらいと思うんですよね。
今回は改めて「寺院」と「神社」の役割や違いについての説明をしたいと思います。
1.宗教の違い
・寺院‥‥仏教に基づく施設で、仏陀(ブッダ)の教えを信仰します
仏像や仏塔があり、修行や礼拝が行われます
・神社‥‥神道に基づく施設で、日本固有の「八百万の神」を祀ります
自然崇拝や祖先崇拝が中心です
2.建造物の違い
・寺院‥‥入口に「山門」があり、内部には仏像を安置する「金堂」や「伽藍」(がら ん)が配置されています
僧侶が修行をする「僧房」も含まれます
・神社‥‥入口に「鳥居」があり、俗世と神域を分ける役割を果たします
本殿(神様が祀られる場所)や拝殿(参拝者が礼拝する場所)が特徴的です
3.参拝方法の違い
・寺院‥‥お賽銭を奉納した後、合掌して祈ります(拍手はしません)
主に死後の極楽浄土や、現世での幸福を願います(宗派によります)
・神社‥‥「二礼二拍手一礼」の作法で参拝します
現世での幸福や感謝を祈る場です
4.聖職者の違い
・寺院‥‥住職・僧侶(お坊さん)が修行や説教、法要などを行います
・神社‥‥神職(一般的には「神主」)が祭事や祈祷を担当します
巫女は補佐役として神楽などを奉仕します
5.願いごとの違い
・寺院‥‥自己改善や死後の救済を誓う場として利用されます(宗派による)
・神社‥‥現世での幸福や感謝を伝える場です
6.名前の特徴
・寺院‥‥「〜寺」「〜院」「〜庵」などが名称に含まれることが多いです
・神社‥‥「〜神宮」「〜大社」「〜神社」などが名称に含まれます
以上が主な役割と違いになりますが、これらの違いは、それぞれの宗教的背景と目的によるものです。
どちらも日本文化に深く根付いており、地域社会において重要な役割を果たしています。
私はお寺の住職を勤めてますが、よく神社にも足を運びます。
(参拝ではなく趣味の散歩の休憩に寄るのですが、、、、😅)
しかし寺院でも神社でも、そこには日本古来より続く歴史が感じられます。
そして不思議とその場所に足を踏み入れると、心が落ち着きます。
つくづく自分は日本人なんだなぁ、、、、、と改めて思います😅
皆さんも心が疲れた時には足を運んでみませんか?
また違った気持ちで生活をおくれると思いますよ!
最後まで読んでいただき有難うございました。
南無阿弥陀仏
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