こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて、今回は法事、お通夜、葬儀の必需品、「数珠・念珠」のお話をしてみたいと思います。
(今回は名称を数珠で統一させてもらいます)
単に数珠といっても、宗派によって様々な種類の形があり、持ち方も違ってきます。
今回は「天台宗」の紹介をさせていただきます。
「数珠の形状」
・主玉108個、四天玉4個、親玉1個、平玉20個、丸玉10個、露玉2個
・主玉は平玉(そろばん珠型)が多いのが特徴
「数珠の持ち方」
・親玉を上にして二重に巻き、左手にかける。房は親指の内側に垂らす。
「礼拝の作法」
・姿勢を正し、数珠を両手の中指と人差し指の間にかけ、そのまま手を合わせます。房は下に垂らします。
・仏前で3回礼拝(合掌)するのが基本です。
「焼香の作法」
・合掌礼拝の後、右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみます
・つまんだ抹香を額の前に押しいただき、香炉にくべます。これを基本的に3回繰り返します(1回でも可)
・焼香後、再度合掌礼拝をします
以上が簡単ですが「天台宗」の数珠の紹介になります。
ちなみに来店されるお客様からよくこんな質問をお聞きします。
「違う宗派のお葬式に行く時には、数珠や焼香はどうすれば良いの?」
これは基本的にご自分の宗派の数珠、作法で問題ありません。
私がお参りさせていただいた通夜・葬儀でも、それぞれの宗派の数珠、それぞれの焼香の作法の方がみえましたし、何より故人のために追徴の意を表す事にはなんら変わりはありませんですしね。
(中にはその故人様の宗派に合わせて、その宗派の作法で焼香をしてみえられる方もいらっしゃいました🙂↕️)
それでも気になる方には「略式念珠」というものをオススメしてます!
これは宗派問わず使えるように作られており、どの宗派の仏事に持参しても失礼にはなりません。
当店では数珠・念珠の販売はもちろんの事、修理も承っておりますのでお気軽にご連絡下さい!
最後まで読んでいただき有り難うございました。
南無阿弥陀仏
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