さて今回はお仏壇のお洗濯の「洗い」の工程のお話しをしたいと思います。
皆さんは「洗い」と聞くとどんなイメージをしますか?
タライでジャブジャブ、、、、
洗濯板でゴシゴシ、、、、
少し古いですがこんなイメージが浮かぶのではないでしょうか?
実は、、、、、
全くもってその通りなんです😁😁
写真を見てもらえばお分かりの通り本当に洗います!
解体して金具を外した部品を1つ1つ丁寧に汚れを落としていきます。
古ければ古いお仏壇程、その年月に似合った歴史の汚れがついています。
この汚れは埃もそうなんですが、日々のお参りをする時に焚いていたロウソクや、線香のススの汚れもあります。
この汚れ具合で「熱心にお参りされていたお仏壇なんだなぁ」と分かります。
ロウがあちこちに垂れていたり、焦げ跡などがあると「せっかちな方だったんだなぁ」とか勝手に想像したりもします😅
しかしながら、ただ何でもかんでも洗うのではありません。
解体と同時に1つ1つの部品を吟味し、むやみに洗ってはいけないものも選別します。
(薄い板などは季節によっては反ってしまいますし、せっかくの木地を痛めてしまう事にもなりかねません)
そして綺麗に洗いおわった各部品は乾かして、次の木地直しの工程に繋がります。
この作業は外で行いますので夏は炎天下、冬は寒空の下、中々に厳しい状況のなか作業をするのですが、部品の汚れが落ちていくのと同時に、心の汚れもお洗濯されていく、、、、そんな気がしない事もないようなあるような、、、、😂
煩悩まみれの私にはちょっとやそっとのお洗濯では間に合わないような気がする今日この頃です。
次回は「木地直し」の風景をご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただき有り難うございました。
南無阿弥陀仏
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