こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて今回は前回に引き続き、お仏壇のお洗濯の「解体・金具外し」の工程のお話しをしようと思います。
仏壇というのは大小様々な部品がパズルのように組み合わさって出来ています。
そしてこの部品には色々な汚れがついています。
お洗濯はこの汚れを綺麗に落とさなければならないので、部品は洗いやすいように解体します。
中には木地がかなり傷んでいるお仏壇もあります。
解体中に折れてはいけない所が折れたり、、、
欠けてはいけないところが欠けてしまったり、、、
次の作業する木地師に負担をかけないように慎重に解体して行きます。
そしてお仏壇にはもう1つ、大小様々な「金具」がついてます。
ながさ5㎜から1㎝にも満たない釘で細かく打ってあり、お洗濯をするにはこの金具も全て外す必要があります。
1本1本小さな釘をニッパーで挟み、テコの原理で抜いていくのですが、この作業がキツイのなんの、、、、
ニッパーで掴みにくい釘や、古くて錆びてしまっていて中々抜けてこない釘、、、
慣れないうちは手のひらが豆だらけになったものです、、、
お寺の本堂に座り、改めて周りの色々なものを見直してみると、実に様々なものが沢山の部品がより集まってできているという事に気付かされます。
人間関係も同じ事で、様々な人たちとの関係性が重なり合い、組み合わさってできているんだなぁと考えさせられますね。
では次回は「洗い」の工程についてお話しさせていただきます。
最後まで読んでいただき有り難うございました。
南無阿弥陀仏
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