こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて今回は「お仏壇のお洗濯・打ち合わせ篇」のご紹介です。
以前お仏壇のお洗濯について工程別に簡単にお話しさせてもらいましたが、今回からより詳しく皆さんに知ってもらうためにもお話ししていこうと思います。
お客様のお家からお仏壇を預からせていただき、お洗濯をするにあたって私たち職人がまず真っ先に行う作業がこの「打ち合わせ」です。
お預かりしたお仏壇を前に、各部署の職人が集まり工程や作業箇所について打ち合わせをします。
お仏壇のお洗濯というのは「木地直し」→「塗り」→「金箔貼り」→「組立て」のように流れに沿って進む作業なので、この打ち合わせがしっかり出来ていないと後々に不具合が起こることもあるので、とても大事な工程です。
しかしながら弊社では毎回この打ち合わせの時に社長の頭を悩ませる事になります。
職人A「ここの部分ってどうする?目立たない所だけどちゃんと直しとくかい?」
社長「いやでも予算も限られてますしねぇ、、」
職人B「この部分補強しとかないと後々少し不安だからこの際しっかりやっときますかい?」
社長「確かにそうだけど、契約には入ってないしそもそも予算がなぁ、、、」
職人C「でもお客さんは喜びますよねぇ、、、」
社長「、、、確かに、、、でも予算が、、、なぁ、、、」
職人一同「やった方がお客さんのためじゃないですかい?」
社長「、、、、あんた達に任せる!ちゃんと綺麗に仕上げてくれよ!」
職人一同「へ〜〜〜い」
というやりとりが毎度のごとく繰り広げられます。
お客様が私達を信頼して預けてくれたお仏壇なので、新品以上に仕上げてお返ししたいという想いが強いが故の風景です。
次回は「解体・金具外し」のお話しをしようかと思います。
最後まで読んでいただき有り難うございます。
南無阿弥陀仏
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