こんにちは!仏壇工芸ほりおの岩崎です。
今回も仏壇職人と寺の住職の二つの肩書きの目線から色々な疑問や問題について話していこうかと思います。
さて今回は、前回お話しさせていただいた「仏壇のお供え物」の続きとなります。
前回は「なぜお供え物を飾るのか?」についてお話ししましたが、今回は「お供え物って何を飾れば良いの?」についてお話ししようかと思います。
多くの仏教宗派で基本となるお供え物は以下の5つです。
✅ 線香
✅ 花
✅ 蝋燭(ロウソク)
✅ お水・お茶
✅ 食べ物(ご飯や果物など)
これらは「五供(ごくう)」といい、迷った時はこの中から選ぶのが良いです。
〜宗派ごとのお供え物の違いと注意点〜
「浄土真宗」
・線香、花、蝋燭、仏飯(本尊の前に飾るご飯)が基本です。
・法事の時には供卓(くげ)に餅や落雁(らくがん)をお供えします。
・飲食物は基本的には供えません。
「浄土宗」
・五供全て可能です。
・新鮮な供物を心がけましょう。
「日蓮宗」
・五供全て可能です。
・故人の好物もお供えしても良い。
「曹洞宗・臨済宗」
・五供すべて丁寧に供えるのが基本です。
・精進料理が原則。仏壇周辺の清掃も重視されています。
「真言宗」
・五供全て可能です。
・故人との繋がりを大切にするので故人の好物も良いです。
〜まとめ〜
宗派によってはもちろんの事、地域によってもお供え物の配置や作法が異なってくる場合があります。
またお供え物は浄土真宗は「供卓(くげ)」、それ以外の宗派は「高坏(たかつき)」にお供えするのが基本です。
不安を感じたら菩提寺に相談をするのがオススメです😊
また「御霊供膳(おりょうぐぜん)」というものがあります。
これは浄土真宗を除くほとんどの宗派で使われるものとなっております。
法事やお盆、命日などの特別な日に仏壇や祭壇に御霊供膳をお供えします。
宗派によって御霊供膳の器の並べ方や内容に細かな違いがあるため、詳細は各宗派や地域の作法に従うのが望ましいです。
当店でも取り扱っておりますので、またお気軽にご相談ください🙂↕️
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